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脱税してみたくとも


 脱税してみたくてもそうするほどの収入がないのだからやりようがないわな。あるいは節税というのもするだけムダで、まあ仕事で使うゴム手袋や安全靴(自前である)を必要経費として年末調整のときにでも申告してみればいくらか税金が安くはなろうが、その手間に見合った値引き(?)がなされるかは疑問なのだ。

 人生(大袈裟かね)、結局のところ大雑把に見ればプラスマイナスゼロになるのではないか。ほら、例えば会社の専属の税理士さんなんかがさ、税金対策みたいな名目で「車(社用車ね)でも買えばどうですかぁ?」みたいに言うことがあるでしょう?経費を使って、払う税金を安くおさえる、と。でもよくよく考えてみれば手元に残るお金にさほどの変わりはないのだろうし、自動車を買ったことでかかる維持費や手間なんかを考えると、素直に税金払ってしまってもおんなじなんじゃないかね?

 俺は自動車を持っていない。運転免許を持っていないので当然ではあるのだが。不便ではないか?と聞かれることがあり、実を言うと時々、車があればいいのになと思う瞬間がないではない。でもね、結局は自家用車を持つことで生じる利益と損失、持たないことで生じる利益と損失、プラスマイナスゼロなんではないか。詳しくはまた機会があれば書くけれど、とにかくそう思うので今あらためて運転免許を取ろうとかいう気持ちにはなれないのだ。

 税金も自動車のことも図式は同じ。その他のことも。あの時にあきらめた夢、なんてのも、よくよく考えれば、それがあったから今につながっているのだから、それは悔やむべきことではないのだ。

 脱税のことからこんな結論になったが、これでよろしいか?

<次回は「も」または「とも」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2006-06-25 23:47 | シリトリヨタバナシ

明方に幽体離脱

 明方、布団の中で意識が戻ってくる。部屋がぐるぐる回っている。しかしどうやら回っているのは部屋ではなく俺のほうらしい。鉄棒でぐるんぐるんとゆっくり回っているかのように部屋が回って見える。

 これはいったいなんだと考えてみる。どうやらこれは夢の世界から体へと戻ってきているところらしい。本来は体に戻りきったところで目が覚めるものが、何かの手違いでちょっと早く意識だけが戻ってしまったらしい。

 しばらくぐるぐる回り続け、鉄棒のフィニッシュのように二回ほど大きく宙返りをかまし、すとん、と体に着地したところで、体のほうの目が開いた。見回してみると、先ほど見ていたのと何も変わらぬ部屋。無事に戻れて良かった。

 間違えて知らぬ人の体に戻ってしまうようなことはないのだろうかと、ちょっと心配している。

<次回は「つ」または「だつ」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2006-06-18 11:56 | シリトリヨタバナシ

ナイトメア

 今朝方見た夢。

 俺と数人の仲間が異次元世界へと引き込まれてしまったらしいが、どうやら無事に帰って来れたようで、俺が通信機で本部(どこかは知らぬ)の者に「ありがとう、おかげで無事に帰ってくることができた」とか何とか言っている。俺たち一行が帰ってきたのはとあるマンションの一室。他のメンバーたちはほっとした顔でドアから出ていく。通信機を持った俺は(どうやらそこではリーダー的立場のようだ)皆が無事に外へ出ていくのを見ながら、しかしここは本当に元の世界なのだろうかと疑いを持ってしまう。この通信機で話している相手はもちろん俺の良く知る本部のあの人物ではあるが、本当に元の世界のあの人と同じなのか…?などと考えつつ俺もドアから出ようとするが、おっと、ちょっと待て、戸締まりを確認しなきゃと思うのではあるが、戸締まりをしている間にまた異次元世界へと引き込まれたらいかがいたそう…、なんて考えながら窓の鍵を閉め、ドアから外へ出る。他のメンバーたちが待っていてくれる。空は薄曇り。ごく当たり前のマンションやテナントビルが立ち並ぶそこそこ都会な街。うむ、確かにもとの世界へ戻ったようではあるが…

 というあたりで目が覚める。朝の5時前だ。ちょうど夢で見たのと同じような薄曇りの夜明けの空。さてさて、今俺がいるこの世界、本当に昨日と同じ世界なのだろうか?

<次回は「あ」または「めあ」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2006-06-10 20:02 | シリトリヨタバナシ

満腹感も悪くない

 
 何年かごと、もしくは年に数回か、周期は決まっていないが時折、新しい本を買いたくなくなってしまう時期がある。 

 満腹感のようなものであろうか、新たな知識を得ることを拒むようなのだ。生きていく上で必要な知識はとりあえず身に付けてしまった、もういい。これはもちろん錯覚なのである。実際は、まだまだ知らねばならぬことは山ほどあるのだ。

 これからまだまだ知らねばならぬことがあることに直面したくない気持ちと、これまでに見知ったことの整理がついていないために(PCに例えるならば)ちょっとフリーズしかかっていると、そんな状態らしい。

 実はここ二た月ほどそんな具合なのだ。新しい本を買う気になれぬ。仕方なく、本棚から以前に読んだ本を引っ張り出して読むことになる。これはこれで温故知新の趣があって悪くない。また本を読む楽しみが蘇ってきた。が、新刊書を読む気は未だ失せている。古本屋で島崎藤村の「破戒」や、太宰治の「走れメロス」など古いもの、昔々に既に読んだものを敢えて買ってくる。一冊105円也。

 読んでみるとこれが凄い。文章のチカラがとんでもなく、圧倒されてしまった。「破戒」の、主人公である丑松(うしまつ)が故郷へ帰る場面の風景描写。景色が目に浮かぶなどというものではない。体内の血流が変わったかと思った。あるいは「走れメロス」。文章が走っている。メロスなど学生の頃に何度も読んだ…筈なのに、今になってまた夢中に読んでしまった。

 たまにおとずれるこの満腹感も、こうして新たな古い発見(?)を呼び寄せるもので、悪くない、悪くない。


<次回は「い」または「ない」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2006-06-04 17:51 | シリトリヨタバナシ