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ルーズ

 ところでルーズソックスはもう流行らないのかね。

 それならばよろしい。あれは見事なまでに醜く悪しき流行であった。醜い、とは言っても誰も彼もが醜かったわけではない。100人中3人ぐらいは似合っていたかもしれない。残りは、どうでもいい。どうでもいいこともないか。敢えて言うならば、ただでさえ太い足にさらに分厚い生地を纏ってどうしようというのだ、と言いたくなることが日に15回、あんまりだ。廃れて良かった。
(ここまではただの前振りなので、あんまり真剣に受け取ってはいけない)

 さて、それよりも俺が嫌いなルーズな服装があるのだが。ジーパンのゆるくてずり落ちそうでパンツ(下着のパンツね)の上の方が5センチぐらい見えてる男だ。だいたいが、あんなにずり下がっていてはイザという時に蹴りが出せないではないか。あるいは勝てぬと判断した時の逃げ足に影響するではないか。わからん。わからんがしかし、その服装をしている男はだいたいが動作が緩慢である。重心の移動がガタガタで体をゆさゆさ揺すって歩く。靴の裏は外側が減り、肩が前に落ち下あごが突き出た姿勢で爬虫類のような目で世界を見ている。まだ若いというのに脇腹や首筋には嫌らしくでっぷりと脂肪が乗り、ジャンクフードによる肉食過多ゆえの体臭を隠すための安いオー・デ・コロンのさらなる悪臭をぷんぷんさせている。

 そんなのが例えばコンビニで雑誌の立ち読みをしていたりするんだよ。似たような野郎二人でさ。何読んでんのかな〜って横からちょっと覗いてみると、なんかストリート系のファッション誌を二人仲良く読んでんだな。俺はもう、可笑しいやらコロン臭いやら同じ空気吸うのが耐えられなく情けないやらで早々に買い物すまして帰ってきたよ。まったく、鎖やらピアスやら金物じゃらじゃらさせやがって。鬱陶しい。顔の作り考えて髪染めろってんだ。だいいち、得意げに見せているそのパンツだがなあ、見せるつもりならもーちょっとマシなの履いてくれ、な。それはどう見ても、どこかそこらのスーパーで三枚組500円(税別)で売ってるシマシマトランクスだ。ママに買ってきてもらったものだろうな。

 ということで、客観的にはもう、どーしよーもないぐらいダメダメな彼等なのだけれど、ファッション誌を見てたり、それなりに着飾ってたりしているってことはひょっとして、まさかとは思うが彼等の主観的には少しでもモテることを期待しているのだろうか?だとしたら、その考え方からしてすでにダメなのだ。

 よって、もう話すことは何もない。わしは寝るぞ。

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<次回は「ず」または「うず」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2005-11-22 23:33 | シリトリヨタバナシ

タージ・マハル

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 平成○年○月○日 山の上閉塞祈念会館での講演より

 本日はみなさま、おこしいただきまことにありがとうございます。お料理について、お話しすればよろしいのかしら。
 牛肉のおいしくいただける季節になりましたねえ。ちかごろはお店で買うことが多くなりましたけれど、私の若い頃は裏の畑からもいできたものですけれどねえ。ええ、牛肉を。牛肉の季節が来ると裏の畑が一面にぱあっと輝くようになるのですよ。今でもまぶたの横にその光がよみがえってくるようですね。満開になるのが待ちきれずにまだ若い牛肉の若芽をこっそり摘んでしまったり…。おきゃんでしたからねぇ私も。そのことでよく太郎にからかわれたものですよ。ええ、太郎。執事の。あら、犬だったかしら。それともヒツジ…。
 先だっても牛肉をいただく機会がございましたの。お名前は出せないのですが、さる名高い料理店の厨房のかたがたが私の料理道場へ出張ってきて下さいましてねえ、お互いの研究のため、ということで。大きな声では言えないのですがそのお店、何でも昔から宮内庁ご用達だったのですって。それではなおさら期待がふくらむというものではありませんか。そうしてできあがった秘密の牛肉料理をひとくち、いただきました。大きな声では申し上げられないのですが私、少なからず失望してしまいましてねえ。おいしいのですよ、たしかに。でも何と言いますか、若すぎる、と言いますか、つまり青臭さが残ってしまっているのですね。かりそめにも料理人を名乗るならば牛肉に残る青臭さにはやはりセンシテブでなければなりませんわよねぇ。
 塩加減の問題なのでしょうか、油から引き上げる手際が悪いのでしょうか、それともそもそもまだ充分に熟していない牛肉でしたのかしら。これでは私が馳走したほうがはるかにマシ、というものでありました。ありましたけれど、そこはそれ、同じ釜の飯を食らった者同士…、あら失礼私としたことが「飯を食らった」なんてお下品な、ご飯を頂いた…あら失礼、そんな事実はございませんでしたねえ、そもそも同じ料理人同士だからといって遠慮なんかしてはいけないのです。まずいものはまずいのですから、私もあのときはまずい!と叫べば良かったのです。それでも私、臆病者でまた同時に煩悩の犬でもありますからそんなはしたなきことその時は口にできずにしかたなくそのあとも二口三口と食べ続けついには一皿全ての牛肉を平らげてしまいもう口の中はもとより鼻の奥の副鼻腔のほうにまで青臭き憎き牛肉よ胃の中を暴れ回り肝臓を刺激し耳の奥に流れる怪しげなメロディ気がつけば汗まみれの肌襦袢ああおたすけあれおたすけあれおたすけあれ………………
 (講演中断)

 *講演中に錯乱状態に陥り緊急入院した料理研究家の田島ハルさん(68)は現在、多少の記憶の混濁はありつつも現場復帰を果たしております。しかし依然として講演中に語った「牛肉」が本当は何の食材のことなのかは主治医からのストップがかかり確かめられずにおります。

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<次回は「る」または「はる」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2005-11-17 21:42 | シリトリヨタバナシ

ロードスター

 これは全くの個人的な意見だが、マツダのロードスターは他に類を見ない美しい自動車である

 このことに気付いたのは三年ほど前。いつもの通勤の道でのこと。何気なく自転車で走っていると、道の向こうから一台の真っ白いロードスター(二代目の固定ライト型)がゆっくりとこちらへ近付いてくる。その正面から見た顔!なんと優しい笑顔をたたえながら走っているのだこの車は…!一目惚れ、である。もちろんそれまでもロードスターという車が綺麗な自動車であることを知ってはいたが、これほどのものとは気付かなかった。

 初代のリトラクタブルライトのロードスターに思い入れのある人も多かろうが、俺個人としては「笑顔の可愛らしさ」で断然二代目が好きだ。

 今年リリースされた三代目のロードスター、初めて写真で見た時には何だかボテッとした風に見えて如何なものかと思っていたが、街を走る実車を見てみればそれもまたいらぬ気遣いだったことがわかる。やはり相変わらず美しい。

 俺は運転免許証を持っていない。今後も免許を取るつもりはあまりないのではあるが、ロードスターのことを考える時、ふと、免許証を持っていれば良かったかなと思ってしまうこともあるのである。
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by edoya-ex | 2005-11-13 19:09 | シリトリヨタバナシ

レジェンド・ヒーロー

うるとらまんのおぢさんが
こうもりくわえいったとさ
そこのぼっちゃんきいとくれ
あたしゃこれでもそのむかし
せいぎのみかたとあがめられ
かんせつえんもなんのその
しょうかふりょうのさむいひも
かふんまみれのはるのひも
かいじゅうたいじにみをやつし
うちゅうのはてのこのほしを
あおいちきゅうをまもりぬき
ひかりのくににかえるひを
いまかいまかとまちのぞみ
むしょうほうしのひびじゃった
それがいまではこのとおり
こうもりかじるごみぶんさ
いまじゃこのてもさびれてしまい
こうせんだすにもいきがきれ
こうもりやくのがせいいっぱい
だれもわしなぞおぼえちゃおらぬ
どうかぼっちゃんおねがいだ
こころのそこからおねがいだ
とおいむかしにこのほしを
あおくかがやくこのほしを
わるいやつからまもりぬき
へいわなせかいをもたらした
ぎんのきょじんがいたことを
このさきつづくみらいのよにまで
つたえつたえておくれでないかい
つたえつたえておくれでないかい

江都屋/the World Atlas 2004年11月14日付「声に出して読みたいブログ」を改題、再録しました。ちょっと安易だったかね。)

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by edoya-ex | 2005-11-12 21:14 | シリトリヨタバナシ

デ○○オのトイレ

 正常と異常の挟間で→デ○○オのトイレ

 今日、用事で出かけた帰りに某電器店デ○○オに寄りトイレを借りた。

 ここのトイレは最新式かどうかは知らないが結構具合の良いウォシュレットが設置してあるのだ。具合の良い、というのは別にノズルの角度や水勢などのことではなく、操作盤の位置などの具合の意味である。腰掛けた状態で無理なく操作できるか等のこと。その点、なかなか良い。

 用を足し、水を流そうとしたが、はて、どこをどうすれば水が流れるのであろうか?最近のトイレは「手を近付けると水が流れます」みたいなセンサーが壁面についていることが多い。ウォシュレットが割と新しめなのでそれにつられて水を流すのもそのようなセンサー式なのであろうと無意識のうちに考えてしまい壁をぐるりとひとまわり眺めるが、それらしいものがどこにも見当たらない。ちょっとしたピンチである。まさか流さぬままその場を去るわけにはいかない。ああ想い起こせば小学生の頃、流し忘れて大騒ぎになったこともあったのだな。あたかも他人の仕業であるかのような顔で見物に行ったものだがしかし、今はもう小学生ではなく(多少問題はあるが世間的には)立派なオトナなのだ、俺は。落ち着け、冷静にもう一度さがすのだ。

 落ち着いて探したら、何のことはない、開けた便座のフタの陰に隠れてちょうど腰骨の辺りの高さに水流しのレバーを見つけた。あの、がっくん、って下げるタイプのレバーね。がっくん。ざばー。一件落着。まったく、ウォシュレット部分のコントロールパネルが軽い操作感のデジタルデジタルしたやつなもんだから、ついつい水流すのもそうかと思い込んでしまったが、考えてみればデ○○オのトイレって、そのベースの便座自体は特に最新型というわけではないのだね。これでまた一つオベンキョになったあるよ。

 ところで、最新のウォシュレットを導入していただくのは大変けっこうなこと(皮肉でもなんでもなく、本当に)なのだが、惜しいことにペーパーホルダーの位置が低すぎて使いづらいことこの上ない。あと10センチいやせめて5センチでも高い位置についていれば良いのだが。ペーパーの取り出し位置が膝より下になるというのはどうも納得がいかぬ。あるいはこれは昔、ここにまだ和式便器が設置されていた頃の名残なのかもしれぬ。そう考えればその低さにも納得がいくというものだ。

 では、またね。

<次回は「れ」または「いれ」で始まるタイトル>

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by edoya-ex | 2005-11-05 21:15 | シリトリヨタバナシ