バンジージャンプ

 北極から南極、つまり地球の中心軸を貫通する大穴をあけて、北極側からでも南極側からでもいいのだがバンジージャンプをしてみよう。まずはどんどん落ちていく。地球の中心部に向けて落ちていく。さて、中心部を過ぎた瞬間、「落ちる」のではなく「上る」ということになる。反対側の地表へ向かっているのだから。足につけたゴム紐は地球の直径と同じ長さになっている。落下時の速度の上昇と上昇時の速度の低下とを考え合わせると、おそらく反対側の地面に顔が出るかでないかぐらいで反対側へ引っ張られることとなるだろう。そしてまたもとの場所へと戻ってくる。意外と時間はかからないはずだ。理論上はゴム紐はいらないはずなのだが、まあ一応の安全装置ということでね。

 と、言っていた彼が北極から穴に飛び込んだ。それきり消息は不明。どうやら地球の中心部へ行くよりずいぶん前に空気との摩擦熱で燃え尽きてしまったらしい。

 先端が黒く焼けたゴム紐だけが物凄い勢いで穴から飛び出してきた。 


<次回は「ぷ」で始まるタイトルですよ>
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by edoya-ex | 2006-09-07 21:04 | シリトリヨタバナシ
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