ところで前に書いた「エンドロール」だけど、あれってその名前でよかったんだったっけか。
いや、今日読んだ本であれを「エンド・クレジット」って書いてあるのを見たもんで、ちょっと自信がなくなってきた。でもまあ書いちゃったことだしね、間違ってても気にしないことにしよう。 さてルート246。すなわち「国道246号線」。21歳の夏(なんだかステレオタイプな表現だ)にその246を自転車でひた走る旅行をしたことがある、という話。 その年の4月に、当時勤めていた会社の社員旅行で伊豆に行き、浄蓮の滝(じょうれんのたき)近くの売店で食べた「わさびソフトクリーム」の味が忘れられず、盆休みにもう一度行ったろと決意し、決行したのであった。地図で見たら近そうに見えるんだよね。なんだ、246を道なりに行きゃいいんぢゃん、みたいなノリで軽く考えていたんだけど、よくよく考えてみたら東京から(あ、当時はまだ東京の実家におりました)静岡に向かうってことは、富士山方面に行くってことで、ってことは、ひたすら登り、ってことだよなあ、と、走り始めて1時間ほど経ってから気がついた。気がついたけどもう遅い、旅は始まってしまったのだ。 でまあ、途中のくだくだしたことは省略するとして… 途中、変速機が壊れたんで自転車屋さんに寄って、変速機を通さずにチェーンを直結してもらって(つまり変速なし)、ナントカ峠を登っていたら今度はそのチェーンが切れてしまい、しかたなく246から横道にそれて御殿場(ごてんば)駅まで辿り着き(こういうのを「這々の態」というのだな)、駅前のバス停のベンチで眠って(オマワリに懐中電灯で顔照らされたり、夜明けに謎のおっさんに富士登山を誘われたり、うぬぬ)、次の日、バスに乗って浄蓮の滝まで行って、念願のわさびソフトを食べたのでした。メデタシ。わさびソフト、うまいよ。しかし、バスに乗って道を眺めてあらためて「御殿場に自転車置いてきてよかった」と思ったよ。俺の脚力と持久力(ネコ並)ではとてもぢゃないが浄蓮の滝まで辿り着けない。 御殿場駅近くの自転車屋さんが(やっぱり)盆休みだったんで、しょうがないから御殿場で二泊。帰りは246は通らず、国道1号線つまり東海道を走った。あー、来る時もこっち通りゃよかった。むっちゃくちゃ楽。そーなんだよ、こっちが本筋だよな、江戸時代の人はこの道を歩いて旅したんだから。とかなんとか思いながらずんずん走ってたら横浜新道(有料道路)の料金所が迫ってきた。いや迫っていったのは俺のほうか。さすがにそのまま料金所を通る根性はない。仕方ないから道端でぼけーっと一服してたら(その当時は禁煙していたのだけれど、その晩だけは無性にタバコが欲しくなったので二三本だけ吸った)、男女四五人連れでちょっと大きめの4WDっぽい車(車種はわからん)に乗った人々から「自転車積んであげるから一緒に乗っていくか?」と声をかけられた(その旅行中、なんだかやたらと人から話しかけられたな。ありがたい)。うむ、大変ありがたい申し出なのだけれど、やっぱり最後まで自転車で行きたいからと断った。悪い人には見えなかったし、乗せてもらったらそれはそれで楽しい展開になっていたろうけれどね。何と言いますかワタクシ、なんちゃってストイックな人、ですからね。そこで車に乗るわけにはイカン、のです。それに横浜まで来ているのならば東京なんてもう少しだし。んで、それから新道を下り、東海道(たぶん)をひた走り、朝の4時ぐらいに家に帰り着いた。そんな21歳のときの盆休みなのでした。 今のところ自転車での旅行というのはこれだけなのだけれど、いつか、しまなみ海道を途中の島で何泊かしながらの自転車旅行なんてしてみたいなと、ひそかに思っていたりして。アレックス・モールトンの自転車なんかでさ。いや、それじゃ自転車代だけでウン十万…。しっかり稼ごう。 (追記:写真はその時の自転車。今バルコニーに置いてある。いつかまた走れるようにしてやりたいんだけどねえ。新車を買うぐらいのお金がかかるだろうからなかなか手を出せずにいる) <次回は、と。「るうとにいよんろく」だから「く」か「ろく」で始まるタイトルね。>
by edoya-ex
| 2005-08-19 21:31
| シリトリヨタバナシ
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